花に関するコラムです

No.294 「2024年6月11日のコラム」

すでに「梅雨」真っただ中にお住まいの方、そろそろかと待ち構えている方、いずれも元気に過ごしましょう。6月のコラムです。

「梅雨」といえば「黴雨(ばいう)」とも書かれるほどに、「黴(カビ)」が発生しやすい季節。そこで今回は、「毒消し」とも呼ばれ抗菌性に優れている、薬味の王様「ワサビ」の話をしましょう。

「ワサビ」はアブラナ科ワサビ属の多年草、日本が原産地です。山に自生し、葉が「銭葵(ゼニアオイ)」に似ていることから「山葵」と書かれます。

古くは飛鳥時代より、薬草として用いられていたそうです。栽培されるようになったのは江戸時代初期、美食家の徳川家康に献上されたそうです。江戸時代後期には、「ワサビ」を付けた握り寿司が江戸の町でブームになり、庶民に広まったとのことです。

「ワサビ」が「毒消し」といわれる所以は、「アリル芥子油」という辛味成分が揮発すると抗菌性が強くなり、食中毒菌の増殖抑制に効果があるからです。この鼻にツーンとくる成分は揮発性が高いので、すりおろしたら早めに使いましょう。すりおろし後5分ほどで香りや辛味がピークとなり、美味しく感じるのはその30分後だそうです。

「ワサビ」は4~5月、白く小さな花を咲かせます。花言葉は、実用・目覚め・うれし涙。

ところで、「トウガラシ」や「カラシ」などの辛さを英語で表現すると「hot」ですが、ワサビの辛さは「cold」です。

 

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