花に関するコラムです

No.293 「2024年5月14日のコラム」

さまざまな花が咲き乱れるこの頃。あちこち目移りして忙しいですね。いかがお過ごしでしたか。5月のコラムです。

旧暦では「睦月(むつき)」、「如月(きさらぎ)」、「弥生(やよい)」・・・と、季節や行事に合わせた月名が使われていましたが、現在の新暦でもそのまま使用されているため、季節感が1~2ヶ月ほどずれた表現になっています。4月は「卯の花」が咲く頃なので「卯月(うづき)」ですが、実際「卯の花」が咲き始めるのは、今頃の5月からです。

「卯の花」は「卯木(ウツギ)」の花のことで、アジサイ科ウツギ属の落葉低木。原産地は日本、朝鮮半島、中国です。日本では北海道から九州まで、日当たりのよい山野に自生しています。枝の中が空洞なので「空木」とも書かれます。

純白の花は「おから」のように白くふわふわしているため、「おから」で作る料理、「卯の花」の名前の由来になっています。

また、梅雨入り前の5月下旬から6月にかけて、しとしとと降る雨は、「卯の花」を腐らせてしまうほどの長雨なので、「卯の花腐(くた)し」と呼ばれます。花と絡むと「腐」の文字にも風情が出ますね。

「卯木」の花言葉は、思い出・気品・秘密・古風・風情・乙女の香り。

ちなみに「卯の花」が咲く頃、海に立つ白波を「卯波(うなみ)」と言うそうです。初夏の季語です。

 

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