花に関するコラムです

No.288 「2023年12月12日のコラム」

気温や気候を確認しあう会話が毎日の挨拶、そんな一年だったのではないでしょうか。いかがお過ごしでしたか。12月、今年最後のコラムです。

さて来年は「辰年」。「活力旺盛になって大きく成長する年」になるそうです。そこで今回は「辰」にちなんで「竜」の字がつく花、「リュウノウギク」の話をしましょう。

「リュウノウギク」はキク科キク属の多年草、原産地は日本。日本の固有種で、福島以南の本州、四国、九州の日当たりのよい山地や丘陵地に自生しています。

聞きなれない名前ですが、一般的に「野菊」と呼ばれているものです。漢字は「竜脳菊」。茎や葉の香りが中国から伝わった、「竜脳樹(リュウノウジュ)」の樹脂から採れる「竜脳」という香料に似ているからだそうです。

「リュウノウギク」は茎が細いため、開花すると花の重みで茎が倒れてしまいます。山道の斜面では、垂れ下がった状態で咲く姿を見かけます。

葉や茎を刻んで陰干しし、袋に入れて入浴料としてお風呂に入れる「菊湯」は、「リュウノウギク」が使われるそうです。冷え性や肩こり、腰痛などに効果があるそうです。

花色は白または淡いピンク、花期は晩秋。冬枯れした山林では、足元にまだ咲き残っているかもしれませんね。花言葉は、忠誠心・無上の美。

それでは、よいお年をお迎えくださいませ。

 

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