花に関するコラムです

No.311 「2025年11月12日のコラム」

今日の気候は「晩秋」の挨拶が似合いますか、「初冬」の挨拶がよさそうですか。季節の変わりめ、11月のコラムです。

祝日ではないですが、11月15日は「七五三」。10月半ば頃から、可愛い晴れ着姿をぽつぽつと目にします。そこで今回は「七五三」にまつわる縁起のよい植物「ムベ」の話です。

「ムベ」は、アケビ科ムベ属の常緑つる性本木。日本では東北南部より西の各地に、台湾や中国に分布しています。里山や雑木林で見られる「アケビ」に似た植物で、甘味が強いので「木饅頭(きまんじゅう)」、「蔓柿(つるがき)」の別名も。漢字では「郁子」。

幼木の時期には「三つ葉」、生育中は「五つ葉」、果実をつける頃には「七つ葉」と、葉の数を増やして成長するので縁起のよい「七五三の木」と呼ばれています。

天智天皇が近江の国を訪れた際、子だくさんで丈夫な老夫婦に長命の秘訣を問うと、「これを食べているからです」と果実を差し出しました。天皇はこれを食べ「むべなるかな(なるほど、もっともなことだ)」と返したことから「ムベ」の名がついたとの伝承からも、長寿の果実として縁起がよいとされています。

4~5月に咲く花は、白やクリーム色や淡ピンク。花言葉は・・・愛嬌・長寿・幸福。

 

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