さくらオーキッド / 岩間正剛氏 |
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さくらオーキッドがあるのは日本有数の避暑地として知られる山梨県の小淵沢。 標高900mの八ヶ岳山麓に位置し、真夏でも爽やかな気候です。この高地性の気候がアンデス生まれのマスデバリア生産には適しているのだそうです。 |
岩間さんがマスデバリアの本格生産を始めたのは15年ほど前。 「マスデバリアという魅力的なランがあるということを世間に知ってもらいたかった。」 という思いから始まった生産でしたが、まだ苗が3号ポット1つで1万円(!)もしていた時代。 |
ハウス内風景。15年かけて少しずつ株分けされた貴重な苗床。 |
マスデバリアの魅力はなんと言ってもその豊富なカラーバリエーション。 赤・ピンク・オレンジ・黄色・白・紫などなど、本当に色鮮やか! 秋から冬にかけて美しく咲く花というのは数少なく、中でもこれほどのカラーバリエーションを揃えているものはそうありません。 1鉢に1本ならば可憐な印象を与え、大きな鉢に寄せ植えるとにぎやかで華やかな印象です。 植え方によってイメージがガラリと変わるのも、マスデバリアの特長の一つといえるでしょう。 秋~冬が最盛期ですが、花は5月下旬頃まで楽しむことが出来ます。 |
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2000年の世界ラン展で最優秀賞を受賞し脚光を浴びたマスデバリアですが、 まだまだ一般の認知度はさほど高くないというのが現状。もともと趣味家の間での人気は非常に高いものではありましたが、 大量生産が難しいとされており国内でも本格的に生産しているのは岩間さんだけという、 本当に希少なランなので世間に出回るチャンスがあまりないのです。 それならばもっと知名度のあるランを生産すればいいのでは…と思ってしまいがちですが、 岩間さんは「自分が楽しいと思えるオリジナリティ溢れる仕事をして、お客様が喜んでくれるのが嬉しいから。 それに自分が好きで楽しんでやれていなかったら、品質を向上させることも難しくなるだろうし、 それではお客様を裏切ってしまうことになる。だから今日もマスデバリアを作り続けているんですよ。 まずはこういうランもあるんだということをもっともっと皆さんに知ってもらいたいですね。」と語ってくれました。 |
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