森田洋蘭園 ~顔が見える生産~ お祝い事やお中元・お歳暮等の贈答品として人気の高いコチョウランは国内で最も生産量の多いランです。現在では「ランといえばコチョウラン」といわれるほど認知されています。日本トップクラスの品質を誇るコチョウランを生産するには、どんな秘密があるのでしょうか…? |
その鉄人の名は、森田康雄。 森田洋蘭園の社長であり、 |
森田洋蘭園のコチョウランは、生育の段階からオリジナリティーに溢れています。
①苗はフラスコで育てる? 胡蝶蘭の苗は、森田氏のお弟子さんや台湾の苗業者から購入します。苗は最初、 理科の実験で懐かしい三角のフラスコで生長させます。ちょっと不思議でしょう? もちろん、その後の品質を左右しかねない苗だけに、信用と実績があるところに 生産をお願いしてます。 ②植物本来の生命力を引き出す! 水は控えめに与えますが、乾いたときにはたっぷりと与えます。この水やりは、1鉢ずつ手作業で行います。 ③水やりは全て手作業! 小さな苗のときから土ではなく水苔を使用し、さらに鉢は素焼き鉢を使用することでより強い苗になります。水を控えて乾かし気味に育てることで、根は水を求めて枝分かれし、太くなります。厳しく育てられることで強い株に育つのですが、より厳しい環境におくために水切れの良い素焼き鉢と水苔を使用するのです。 ④ハウス内は職人とコンピューターでしっかり管理! 森田洋蘭園ではハウスの管理にコンピューターを導入し、品質向上に役立てています。コンピューターを導入することによって、人の手だけではどうしても発生してしまう日照時間や温度管理の際に生まれる時差をなくすことができるようになりました。また光の当たり具合や光の強さなど、機械には判断できない微妙な感覚が必要とされることに関しては職人の手でしっかりと管理されています。機械と人間のいいところを活かし合った栽培方法を駆使して高品質を保っているのです。 ⑤仕立ては生産者の個性! 手間ひま掛けて育て上げたコチョウランをいよいよ出荷する…そのときに必ず行うのが「仕立て」の作業。単純にアーチ型に仕立てると言っても、そこには各生産者の個性がよく表れるのだそうです。消費者にとっては一番わかりやすいオリジナリティーということが出来ます。 |
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仕立て中の森田さん。真剣そのもの。 |
美しく仕立てられ出荷を待つコチョウラン。 |
花を咲かせるというのは様々な要素の集合体で、その要素がバランスよく揃った花こそがよい花と言うことが出来ます。 その要素とは花の色や質感であったり、花保ち、耐病性、葉のツヤ、輪付き…と本当に様々。 これらのバランスを上手に揃えながら自分のこだわりを持ち続け、 理想へと近づけていく作業が森田さん流の「育種」であり、今も理想へ向かっている最中なのだそうです。 |
ランの場合、品種改良をして商品として市場に出せるようになるまで最低10年かかります。たった1つの品種を作るのに10年という長い歳月をかけることについて「世の中の動きを瞬時に察知して育種に反映させることは難しいけれど、時代に左右されることなく長いスパンで多様なニーズに合わせていくことが大切。世の流れに無理に合わせようとするのではなく、自分の感性を世に問いかけるというスタンスでやっています」と語る森田さん。昔も今も、そしてこれからも変わらずに日々良いコチョウランを作ることにこだわり続ける…これが鉄人と呼ばれる所以なのでしょう。 |
男性数人がかりで持ち上げます。 移動させるため、トラックに乗せるのも一苦労だったそうです。 |
森田洋蘭園従業員の皆さん。 |
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