花に関するコラムです

No.225 「2018年9月11日のコラム」

9月のコラムです。静かな秋を迎えたいものですね。元気にお過ごしでしたか。

一年間には「五節句」と呼ばれる節目があります。「桃の節句」や「端午の節句」は馴染みがありますが、9月9日には「重陽(ちょうよう)の節句」があります。「菊の節句」とも呼ばれています。

そこで今回は、秋の代表花「菊」の話をしましょう。

「菊」は、キク科キク属の多年草、原産地は中国です。薬草や観賞用として渡来しました。和名は「家菊(イエギク)」、別名「星見草(ホシミグサ)」、「千代見草(チヨミグサ)」。

「菊」は日が短くなると花芽をつける「短日植物」です。その性質を生かし、太陽光を遮断して開花時期を早めたり、逆に人口光を当てて開花時期を遅くして栽培するなど、秋に限らず周年市場に出回っています。

人口光で栽培されるものは「電照菊」と呼ばれ、産地では深夜こうこうと灯りをともしているハウスの光景が、風物詩となっています。

ところで、お刺身に必ずと言ってよいほど添えられている、黄色い「菊」、「食用菊」ということは知っていても、実際食べている方は少ないかと。飾りとしてだけでなく、わさび同様、殺菌効果があります。花びらを外してお醤油に浮かせたら、見た目が美しく香りも楽しめます。次回見かけたら、ぜひ試してみましょう!

レストランやケーキの装飾などで、お洒落なエディブルフラワーを見かけますが、「菊」はまさに元祖エディブルフラワーなのですね!

「菊」の花言葉は・・・私を信じて下さい・女性的な愛情・清浄・高潔・破れた恋・真の愛・わずかな美、など

「菊の節句」には、日本酒に「菊」の花を浸した「菊酒(きくざけ)」をいただく風習があります。遅ればせながら、静かな秋の夜にいかがですか。

 

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