花に関するコラムです

No.221 「2018年5月12日のコラム」

5月のコラムです。気持ちのよい季節ですね。いかがお過ごしでしょうか?

さて、気温の上昇とともに衣類の素材も変わってきます。そこで今 回は、これからの季節に大活躍する素材「リネン」の原料となる、 「亜麻(アマ)」の話をしましよう。

「亜麻」は、アマ科アマ属の一年草、原産地は中央アジアです。日 本では江戸時代に種子を薬用にするため栽培され、明治時代に繊維の原料として北海道で栽培されていました。化学繊維が一般的となってからは姿を消し、現在は「フラックス」と呼ばれる多様な園芸 品種となって楽しまれています。直径2センチほどの美しいブルー の花を、初夏から夏にかけて咲かせます。

別名は、「滑胡麻(ヌメゴマ)」や「赤胡麻(アカゴマ)」。「亜 麻」の名は、同じく繊維の原料となる「麻」よりは劣るけれど、油もとれるので「麻」に次ぐ植物とされ、「亜麻」と命名されたとの説。中国では「亜」は「次ぐ」の意味があるからです。

たしかに「亜麻」は、「麻」より繊維が細いため縄や袋などの強度や耐久性では劣りますが、肌触りがよく通気性・吸湿性に優れてい るため、高級な衣類に使用されます。

ホテルなどの宿泊施設では、シーツなどを保管する部屋を「リネン室」と呼ぶことがあります。これはかつて、高級ホテルでは寝装品に「リネン」を使用していたことの名残だそうです。

ところで、「亜麻」といえば「亜麻色の髪」という言葉を思い起こ しますよね?「亜麻色」って、どんな色でしょう?「亜麻」の糸の ような「黄色みを帯び褐色」だそうです。

「亜麻」の花言葉は・・・感謝。

 

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