花に関するコラムです

No.216 「2017年12月12日のコラム」

今年最後のコラムとなりました。慌ただしい中も、楽しく元気にお過ごしくださいね。

さて、もうすぐやってくるクリスマスには「西洋ヒイラギ」の赤い実が、お正月には「万両」の赤い実が飾られます。この季節、赤い実は大活躍しますね。

そこで今回は、クリスマスリースにしても、お正月飾りにしても、情緒豊かな風情をかもしだす赤い実、「ツルウメモドキ」の話をしましょう。

「ツルウメモドキ(蔓梅擬)」は、ニシキギ科ツルウメモドキ属の耐寒性つる性の落葉低木。原産地は日本、中国、朝鮮半島で、日当たりのよい山林などに自生しています。赤い実が「ウメモドキ(梅擬)」に似ているので命名された名前ですが、「ウメモドキ」はモチノキ科モチノキ属なので、まったく別の植物です。

別名「ツルモドキ(蔓擬)」、「ヤマガキ(山柿)」、「アキサンゴ(秋珊瑚)」など。

春から初夏にかけ、葉のわきに黄緑色の小さな花を咲かせ、秋には鈴なりに緑色の実をつけます。この実が黄色く熟し、晩秋から初冬に黄色い果皮が3つに割れ、赤橙色の仮種皮(種を包んでいる皮)が顔を出します。落葉した後の、この黄色と赤橙色の絶妙なコントラストの美しさが、活け花や装飾用に人気がある理由です。

例えば、クリスマスにはリボンを、お正月には水引を組み合わせるだけで季節感が演出できます。お正月が過ぎても実が落ちにくいので、インテリアとしても素敵です。

さてこの「ツルウメモドキ」、日本では人気者ですが、北アメリカでは緑化用や装飾用にも使われていたものが野生化し、外来種として各地に広がり、森林を覆うなどの問題となってしまっているそうです。

花言葉は・・・真実・大器晩成・開運・強運。
なんとも縁起がよさそうで、良い年が迎えられそうですよ。

 

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