花に関するコラムです

No.291 「2024年3月12日のコラム」

早すぎる春の到来や厳しい寒の戻りに、植物も人もあたふたしていませんか。3月のコラムです。

3月は毎回「桜」の話題をお届けしています。「桜」といえば薄桃色の花ばかり想像しますが、今回は緑色の花を咲かせる「桜」の話をしましょう。

「桜」は、バラ科サクラ属の落葉広葉樹。主に北半球の温帯に自生しています。突然変異が多い「桜」は古来より、鑑賞用に相応しいものが選び育てられ、交配や改良が繰り返され、たくさんの品種が生み出されてきました。名前が付けられている品種は約800種もあるといわれています。

そんな中で、「御衣黄桜(ギョイコウザクラ)」という品種は八重咲で、咲き始めは緑色の花が徐々に薄くなり、黄緑色から黄色へ、その後中心が赤く筋状に色づきます。

江戸時代、交配によるものが京都の寺で栽培されたのが始まりといわれています。貴族の「御衣(ぎょい)」とよばれる着物の、萌黄色(もえぎいろ)に似た色なので「御衣黄桜」の名がついたとされています。

「御衣黄桜」は「染井吉野(ソメイヨシノ)」が散った後の、4月中旬から下旬に開花します。

「桜」の花言葉は、精神の美・優美な女性。「八重桜」は、豊かな教養・善良な教育・理知・しとやか、などです。

今年の「お花見」は、少し早まりそうです。時期をずらして珍しい「桜」を探して散策してはいかがでしょう。

 

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