あわただしい年度始めですが、様々な見ごろの花に足が止まります。元気にお過ごしでしたか。4月のコラムです。散歩や山歩きが気持ちよい季節です。そこで今回は、見たことはあるけれど、名前は知らなかった!との声が聞こえてきそうな、「シャガ」の話をしましょう。「シャガ」はアヤメ科アヤメ属の常緑多年草、原産地は中国ですが日本には古くから帰化していて、各地の人里近く、やや湿った山林に群生しています。漢字では「射干」や「著莪」、別名「胡蝶花(コチョウカ)」。光沢のある細長い葉が一年中見られます。 「シャガ」は種子も球根も作らず、地下茎を伸ばして子株を作り繁殖します。そのため、人の手によって分布が広がったと考えられています。張り巡らされる地下茎を利用して、斜面の土砂崩れを防ぐために植栽されていることもありますが、その繁殖力は旺盛なので、庭植えする場合は間引くなど対策しないと、大群生を作ってしまうので要注意です。 4月~5月、白い花びらに紫と黄色の模様がある、「アヤメ」に似た小さな花を咲かせます。1日でしぼんでしまう一日花です。花言葉は・・・反抗、決心、友人が多い、私を認めて。 見かけても素通りしてしまいがちですが、よく見てみると神秘的な花姿をしています。山歩きの折りは、気にかけてみてください。
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